中央区で創業支援をしている税理士の今井信吾です。
今回のブログでは、
創業計画書の作成方法について
ご説明したいと思います。
実績がないから最初は数値化していく方法が
わからない方が多いと思います。
まずは、イメージから。
5年後、どうなっているか?
そのときの売上はいくらで、スタッフは何人
で、どんな事務所なのか?
そうやって、まずは、イメージからザックリ
とした数値をだしていきます。
そんな誰にでも創業計画を作れるように
このブログで説明していきます。
創業計画書は、日本政策金融公庫の場合、
指定の用紙があります。
基本的には1枚の用紙ですが、受ける融資の種
類によっては、それぞれ指定の用紙があります。
ただし、100%確実に受けたいのであれば、
これだけでは、難しいと思います。
限られたスペースの中で、あなたのビジネス
の魅力や、計画の実現性、特徴やそれができ
る根拠を伝えるのは難しいと言えます。
なので、これから説明しますが、
いろんな書類をつくります。
そもそも融資は、銀行があなたの以下の項目
を評価をし、審査をします。
①創業計画書
②面談内容(経営者の資質など定性的評価)
③個人情報(信用情報やネット情報など)
なので、上記の3つは重要になってきます。
上記の項目をあなたを知らない人があなたの
ビジネスに興味のない人が客観的に審査する
のです。
何が言いたいのかというと、審査をする人の
ことを理解して、その人があなたに融資をし
ても良いと思わせなければなりません。
コンピュータが審査するのではなくて、
あくまでも人が審査するのです。
彼らは忙しいのです。沢山の案件を抱えてい
ます。だから、そのまま、稟議にあげられる
状態にしておけば、優先して早く稟議にあげ
てもらえるはずです。
では、具体的な作成方法の説明をします。
①先ずはあなたの資産の棚卸しをします。
②魅力的なコンセプトを明確にする
③数値計画をたてる
1)5年後のビジョンをきめる
なるべく数値化する
2)5年後の収支をきめる
売上、原価、給与、家賃、その他の経費
3)4年後〜1年後の収支を逆算で立てていく
徐々に現実的な数値に調整していきます。
とくに1年後は現実的な数値にしてください。
役員の給与は最後に決めると良いです。
4)返済できるか確認
税引後利益(利益の約70%)から融資の年間返
済額をまかなえるかを確認します。
例えば、500万円を5年返済であれば、年間
返済額は100万円です。100万円の税引後利
益が必要です。
5)短期計画を作ります
月別の収支を2年分作ってください。そうす
ることで、必要な運転資金が見えてきます。
2年以内に黒字になるような計画が必要です。
6)開業資金(必要資金)を計算する
5)の運転資金に初期費用などを加味すると
開業資金がわかると思います。
7)融資額を決定する
6)の開業資金から自己資金を差し引いた金
額が今回の融資額になります。
④創業計画書を作成する
上記の内容が決まれば、それに基づいて創業
計画書を作成します。事業内容の説明や数値
計画すべて、②のコンセプトが一貫していな
ければなりません。
⑤添付資料を用意する
添付資料だからといっても、かなり重要です。
たとえば、サラリー時代の実績を証明できる
もの(表彰や取材記事、データなど)、
すでに優良な企業と契約が決まっていればそ
の契約書、設備の見積書、事務所の賃貸借契
約書、ホームページや会社案内など、あなた
や会社を客観的に説明できる資料をなるべく
多く添付します。
まずは、創業支援の経験豊富な税理士、
会計事務所に相談されるのが近道です。
本日は、創業計画書の作成方法についてお伝え
しました。
●追伸
当事務所では「創業融資の相談窓口」を
開設することになりました。
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